今年は紅葉の進みがとても遅いです。
秋の紅葉は冬になり植物が落葉する前に、葉に含まれる葉緑素を分解することで起こる現象で、最低気温が8度以下になるとスイッチが入ると言われています。
そこで五色ヶ原の森の各小屋で記録している温度の変化を確認してみたところ、一番標高の高いゴスワラコース内の仙人小屋(標高1840m)に設置した温度計で、この秋初めて気温が8度以下になった日は9月23日の未明で、この日の気温は5.5まで下がっていました。
同じ日の案内センター(標高1360m)の最低気温は11.7度でした。同じ日でも標高によりずいぶん差があることが分かります。
さて、スイッチが入ってから葉が紅葉するまで1~3週間ほどかかるそうです。その間の温度や湿度にも影響されるので紅葉のタイミングを推し量ることは簡単ではありません。
仙人小屋周辺で紅葉スイッチが入ってから今日で18日目ですので、五色ヶ原の森の紅葉シーズンも標高の高い場所から始まりつつあると言えそうです。
ちなみに案内センターの温度計が初めて8度を割ったのは今朝でした。最低気温は7.4度で、朝出勤した時は「寒い寒い」と思っていましたが、例年に比べると随分遅い紅葉スイッチです。
これからシーズン終了までちょうど3週間です。今年は最後の最後まで紅葉の見頃が続きそうですね。まだまだ間に合う五色ヶ原の紅葉を味わいに皆様のご予約をお待ちしております。
写真は本日の雄池(標高1410m)です。色づき始めてますけど、もう少しですね