神秘の池と伏流水の滝 シラビソコース

基本情報

シラビソコースの出発地点は案内センターから車で30分ほど走った山の中に建つ出合い小屋です。途中車止めのゲートを抜けるとその先は一般車両進入禁止。その日のツアー参加者だけが入山できる五色ヶ原の広大な森が広がります。

この森の大部分は約9000年前、乗鞍岳ではもっとも新しい時代の大規模な火山活動の際に沢上沢の谷間を埋めるように流れた溶岩の上に広がっています。コースのところどころで見られる根こそぎひっくり返った倒木の根本を覗き込むと、緑の苔や木々のすぐ下の大地は大きな岩塊がごろごろと重なり合っているだけで岩の隙間には土も無く、この場所がいかに厳しい環境なのかが見て取れます。

コースは出合い小屋を起点に比較的なだらかな谷間を前半は登り後半は下って時計回りに一周して出合い小屋に戻ります。一番標高が低い布引滝が1360m、最高地点のシラベ沢口が1640mで高低差は約280mです。植生の垂直分布では本来なら山地帯上部でブナ、ミズナラを中心とした夏緑広葉樹が生息するような標高なのですが、コース全体でシラビソ、オオシラビソ中心の亜高山性の針葉樹林が広がるのは環境の厳しさによるようです。
このコースでは季節や降水によって満水と枯渇を繰り返す不思議な4つの池、渇水期にもごうごうと水量豊富な沢上沢。湧き水を集め苔生した岩の間を軽やかに流れるシラベ沢など乗鞍岳の恵みが織りなす変化に富んだ水風景が印象的です。
コース最期には轟音を響かせ流れ落ちる横手滝と、伏流水が崖にかかってそのまま滝になる姿が圧倒的な存在感を持つ布引滝が一日の疲れを忘れさせる景観を見せてくれます。

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「-となっている日はホームページからはご予約頂けません」

2024年11月
         
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ガイドの紹介ページリンク

コースの見どころ

シラベ沢沿いの下り道は苔に覆われた岩とその間を流れる水の光景が続き、どこで立ち止まっても絵の様に美しい「五色ヶ原で一番気持ちいい散歩道」かもしれません。写真撮影にもおすすめです。

五色ヶ原に数ある滝の中でも一頭地を抜くと言わざるを得ないのが布引滝です。伏流水で水量が安定しているため緑鮮やかな苔に覆われた無数の岩の間を水が絶えることなく白く流れ落ちます。岩の連なりが石仏を並べたようにも見えたのか古名では「小仏滝」とも呼ばれたそうです。

季節ごとのおすすめ

春
雪解けが遅いシラビソコースでは春の花の見ごろはカモシカコースより10日ほど遅れることが多いです。5/20のオープン時には年によってはまだ雪景色のことも。6月上旬にはワサビ平湿原でワサビの花とニリンソウの花が競い合うように咲き誇る大群落が見られます。
初夏
季節が進むごとにシラベ沢の苔の緑が鮮やかに変化していきます。雨は嬉しいものではありませんが、コース前半のシラビソの森では雨の日のガスがかかった風景も趣があります。7月に入るとコースのあちこちで白くたおやかなオオヤマレンゲの花が見られます。また梅雨の終わりの大雨の後にそれまで水が枯れて草原になっていた池がいきなり満水になる風景の劇的な変化が見られることもあります。
夏
シラベ沢の下りは暑い日にはより快い最高の散歩道です。途中水の枯れた池では暑さが堪えますが最後の横手滝布引滝はまさに天然のクーラーでその場を離れたくなくなること請け合いです。
秋
例年紅葉のピークは10月10日前後のことが多いです。コース前半は常緑針葉樹林なのであまり紅葉は楽しめませんが、岩魚見小屋周辺のカラマツの金色のシャワーは見事。また八汐峠から布引滝までの下り道は五色ヶ原で一番紅葉の美しい場所です。特にカエデ類やヤマウルシ、ナナカマド、ムラサキヤシオなど赤く色づく木が多いのが特徴です。

料金・ツアー条件

重要事項のご案内

ツアー条件 最少催行人数:2名
1パーティー8名までを一人のガイドがご案内します。
基本は他の方との混成パーティーとなりますが、ご希望でグループでの貸し切りも承ります。
その場合でも8名を超えるとパーティーが2つに分かれガイドが2名になります。
参加可能年齢 小学校4年生以上からご参加いただけます。ただし、中学生以下は保護者の同伴、高校生以下は保護者の許可が必要です。
高齢者の年齢制限は特にございませんが、一日登山道を歩ける体力が必要です。
料金 基本料金:お一人様9,000円/高校生以下5,400円
(基本料金に含まれるもの ツアー参加料金・保険料・消費税)
グループでの貸切 1グループあたり15,000円の割り増し料金
お弁当 昼食用のお弁当が一食1,000円(税込)でご用意できます。ツアーお申込みの際にご予約下さい
キャンセルポリシー お客様のご都合によるキャンセルについては以下のキャンセル料金を頂いております。
予約前日 0% ※15:00以降は当日キャンセル扱いとなります
予約当日 50%
連絡なしでの不参加 100%

 

なお悪天候などの理由で弊社が危険と判断しツアーを取りやめた場合、お客様からのキャンセル料金は頂きません。またその場合、すでにお客様が支払われた交通費、宿泊代などの保証は致しかねます。

お弁当のキャンセル 予約時にお弁当を注文されている場合、目安としてツアー参加の前々日までがキャンセル可能です。前日になりますと料金が発生してしまう可能性がありますのでご注意ください。
なお料金が発生している場合はキャンセルが前日であっても100%の料金を申し受けます。

このツアーの行程

お手洗い 標準通過時刻 休憩時間 ポイント 内容
トイレあり 7:00   案内センター集合 7:00までに集合してください。
駐車場は建物裏にあります。

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  7:15   案内センター出発 受付を済ませたらスタート地点の出合い小屋までバスで移動します

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トイレあり 着7:45
発7:50
5分 出会い小屋 温水洗浄便座付きのトイレがあります。簡単なオリエンテーションの後、出発!

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  8:20   雌池 春から夏までは水がなく、夏から秋は水がある。不思議な池

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  着9:05
発9:10
5分 日雇声滝 展望台から眺める滝はなかなかの迫力。実は五色ヶ原の心霊スポットとか・・・

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  着9:25
発9:35
10分 籠尾清水 アップダウンの続いた後はオオバヤナギの大木が見られる渓流の横で小休止

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  10:25   ワサビ平湿原 名前の通りのワサビの大群落は春の風物詩です。その他にも多種の花が見られる場所です。

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トイレあり 着10:45
発11:20
35分 岩魚見小屋 ここでお昼ご飯。温水洗浄便座付きの水洗トイレが自慢です。寒い日には薪ストーブも!

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  11:35   シラベ沢口 カラマツ林を少し林道歩き。シラベ沢最源流部から登山道に入ります。

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トイレあり 着12:50
発13:00
10分 シラビソ小屋 岩魚見小屋から約1時間半でシラビソ小屋に付きます。ここにも温水洗浄便座付きのトイレがあります。

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  13:20   澄池 シラベ沢を離れ、溶岩堤防を超えると三つの池が現れます。水の有無は降水量次第?

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  13:30   濁池 澄池とつながるように濁池があります。満水時には水没する地面が渇水時には草原になっています。

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  14:00   雄池 一番大きな雄池。基盤岩であるチャートと溶岩の境界がはっきりと観察できます。

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  14:20   八汐峠 春のムラサキヤシオの花と秋の紅葉がみごと。天気が良ければ間近に雄大な乗鞍岳の眺望が!

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  着15:00
発15:10
10分 布引滝 豪放な横手滝を眺めつつ吊り橋を渡り、一気に布引滝まで降りるこのコースのハイライトです!

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トイレあり 着15:20
発15:30
  出会い小屋 お疲れさまでした!ここからバスで出発地点の案内センターまで約30分かけて戻ります

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トイレあり 16:00   案内センター到着・解散 案内センターで解散します。

服装・持ち物

アイテム 必要度 ワンポイント
ザック/ザックカバー 25リットルくらいのサイズ。ザックカバーもあった方がいいです。
岩がちの登山道を登り下りします。ハイカットの軽登山靴でソールの固い物を。
靴下 厚手の物を。
帽子 日よけ、枝や岩に当たることも考慮して帽子は必須です。
雨具 上下セパレートタイプが歩きやすいです。防寒着にもなります。天気予報が晴れでも山では急な雨も多いので必ずお持ち下さい。
傘は歩行中は危険なのでご遠慮頂いてます。
シャツ 夏でも長袖の物を。速乾性の物が良い。
ズボン 伸縮性のあるもの。登山用が良い。ジーンズは不適。
肌着 速乾性の物が良い。綿製は不適。
着替え 山に持ち込まなくても。雨の日、暑い日にはツアー終了後に着替えて下さい。
防寒具 雨具の上着も防寒具になりますが、秋にはもう一枚必要な日もあります。
手袋 予期せぬ怪我や、植物の刺やかぶれの予防に。
健康保険証のコピー  
お弁当 各一日コース。シラビソショートコースでは途中昼食を取ります。
飲み物 水場は数か所ありますが、お腹に自信の無い方は多めにご持参ください。
行動食/非常食 必ずガイドが同行しますしパトロールも万が一に備えていますので、遭難の可能性はほぼ無いです。行動食・おやつとして。
虫よけスプレーなど シーズン通して蚊とブヨが発生します。虫よけの薬品や防虫ネットでの対策は快適度を大きく左右します!標高が高いのでヤマビルはいません。

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